「50キロに挑戦!」 後篇
2015年 4月 23日
(前篇より)
午前4時前、30キロ チェックポイントである蔦木宿に到着。
特設テント内で暖かい飲み物のサービスを受ける。
椅子に座って15分ほど休憩をとった。
すでに半分は通過したことになるが、明るくなる前にもう少し進みたいので、
再び出発することにした。
県境を過ぎて山梨県に入る。
4時を過ぎると空もいくらか明るくなり始め、灯も必要なくなった。
次の目的地は「道の駅はくしゅう」
途中コンビニに寄りトイレを借り、水分補給をする。
いつの間にか腰、股関節、足首、足の裏とあちこちに痛みを感じる。
これ以上悪化しないことを祈るばかりだ。
あたりは大分明るくなり、太陽が昇り始めた。
朝陽のあたる南アルプスの山々も、クッキリと見えとても清々しい。
この光景を見られただけでも十分かもしれないという気分になる。
途中、屈伸やストレッチをするが、一度立ち止まると次に歩きですのがとてもつらい。
午前6時、はくしゅうはスルーすることにした。
40キロ地点を通過したころには、もう脚は棒のよう、腰の痛みは増すばかりだ。
確実に進んでいるものの、なぜか先はまだ遠い。
何のために歩いているのだろうか、という疑問を感じるようになる。
とは言っても、もう立ち止まることも後戻りすることもできない。
ただただ先に進むだけ。
残り5キロをきって、もうゴールも近いはず。
しかし、ここまで来てとんでもない急な坂道が延々と続く。
桃の花が満開に咲く中、ひたすらゴールを目指して進むが、
今の自分にはこの美しさを楽しむ余裕など全くない。
ここまて来たらなんとか9時までには着きたいという想いが…
時計を気にする。
あと1キロの標識からどれくらい進んだのだろうか。
どこからか人のざわめきを感じ、するとゴールが見えてきた。
きっと残り100メートルもないだろう。
最後は苦痛をこらえて必死に歩いた。
無事ゴールイン!
韮崎駅からの帰路は、当然予想できたがその痛みは想像を超えていた。
実は今回の挑戦はプレウォーキング。
というのも、本番は5月に行われる小諸善光寺間の布引伝説ウォーキング。
7年に1度の御開帳に合わせて行われるイベントで、
「牛に引かれて善光寺参り」の伝説を歩こうというもので、
距離はなんと64キロ、今回よりも14キロも長い。
韮崎からの帰りには、絶対辞めようと考えていたが、
あれから数日経過した今では、挑戦するかはハーフハーフにまでに。
すでに申込は完了しているので、あと1ヶ月じっくり考えよう。
申込締切は4月30日ですので皆さんまだ間に合います。
ちなみに「牛に引かれて~」は、
自分の本意とは違ったことや、思いがけず他人に連れられたり誘われたりしたことが、結果的によい方向になること。
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